デリケートゾーンのかゆみ、不快感、痛みなどのお悩みは誰にでも相談できるものではありません。
お一人で抱え込んで、何年も悩み続けている方もおられるのではないでしょうか？

デリケートゾーンはその名の通り、とても繊細な部分で、特に40歳以降の女性ではおりものの量が減って乾燥しやすい状態になるため、かゆみなどのトラブルが起こりがちです。

デリケートゾーンのトラブルは慢性化しやすく、セルフケアでは改善させるのは難しいと思いますので、お一人で悩み続けずに一度当院へご相談ください。
お困りの症状を詳しく確認して、最適な治療方法をご提案させて頂きます。

40歳以降の女性、特に更年期を迎えられた方は、デリケートゾーンでかゆみ、不快感、痛みなどのトラブルをお感じになられることが多いです。
では、どうしてそのようなトラブルが起こりやすくなるのか？
主な原因をご説明します。

おりものシートやナプキン
などによるかぶれ(接触性皮膚炎)

おりものシートやナプキンなどによる刺激が原因で起こる炎症を「接触皮膚炎」と言い、これがかゆみなどのトラブルを引き起こす場合があります。
また生理時の経血によってデリケートゾーンで蒸れ・かぶれが起こり、かゆみなどの原因となることもあります。

ホルモンバランスの変化
(更年期・閉経後)

更年期を迎えると女性ホルモン（エストロゲン）が減少して、皮膚や粘膜の潤いが失われてしまい、デリケートゾーンが乾燥してかゆみなどのトラブルを招く場合があります。

感染症(性感染症も含む)

カンジダ膣炎

体調を崩した時などに「カンジダ」というカビが膣の中で異常に繁殖することで、強いかゆみやおりものの異常などを引き起こします。

 性器クラミジア

「クラミジア」という細菌に感染することで起こり、ほとんどの場合、はっきりとした自覚症状は現れませんが、おりものの量が増えたり、下腹部に痛みを感じたりするようになることがあるほか、尿道でかゆみが起こることもあります。

トリコモナス膣炎

「腟トリコモナス原虫」に感染することで、悪臭をともなうおりものが出たり、デリケートゾーンで激しいかゆみが起こったりします。
主にセックスによって感染しますが、タオルや共同浴場を介して感染することもあります。

淋病

「淋菌」に感染することで、デリケートゾーンのかゆみやおりものの増加などの症状が現れます。
女性に多くみられる性感染症で、特に20代などの若い世代でよくみられます。

梅毒

「トレポネーマ・パリダム」という細菌に感染することで起こる性感染症で、初期にはデリケートゾーンに硬いしこりができます。
現在、日本では増加傾向にあり、感染に気づかないままパートナーにうつしてしまうこともあるので注意が必要です。

萎縮性膣炎

閉経後、女性ホルモン（エストロゲン）が急激に減少することで、膣の潤いが失われて細菌が繁殖することで起こる病気です。
デリケートゾーンの違和感、痛み、熱感、おりものの異常、性交時痛など、様々な症状の原因となります。

性交時痛

セックスの時に感じる痛みのことで、主な原因はエストロゲンの減少です。
その他の病気（シェーグレン症候群など）が原因で起こることもありますので、お困りでしたら一度受診して、専門家の診断を受けるようにしましょう。

恥ずかしがってデリケートゾーンのお悩みを放置していると、症状の悪化を招くだけでなく、その奥に隠れている大きな病気を見逃すことに繋がる恐れがあります。

「婦人科を受診するのに抵抗がある」「デリケートゾーンの悩みは相談しにくい」というお気持ちはわかりますが、つらい症状を抱えたままだと毎日の生活にも支障を来すようになります。
症状に悩まされない快適な毎日を手に入れるためにも、かゆみ、不快感、痛みなどが続くようでしたら恥ずかしがらずに、できるだけお早めに当院へご相談ください。